海外「フランス人だけど、和菓子を食べてて思ったことがあって、この疑問に答えられる人はいるだろうか…?」【海外の反応】

海外コミュニティのredditから「なぜ日本のデザートは、他の多くの国のデザートほど甘くないのだろう?」という投稿を翻訳してお届けします。

なぜ日本のデザートは、他の多くの国のデザートほど甘くないのだろう?

(投稿主)
ずっと前からこのことを不思議に思っていた。日本の伝統的な「デザート」は茶道の際に食べるように作られていると知っているから、味が柔らかくてお茶の味を邪魔しないようになっているのは理解できる。でもそれにしても、日本のデザートはあまり甘くなく、食感の対比も少ないように感じる。

自分はフランス人で、フランスの菓子には多くの対比があって、それがデザートを魅力的にしている。たとえば、熱さと冷たさ(クレームブリュレなど)、サクサクと柔らかさ(パイ生地とカスタードや果物)、甘さと酸味(レモンメレンゲパイ)といったように。こうした対比は日本料理の多くの料理にはあるのに、デザートには意外と見られない。多くがとても柔らかいか、もちもちした食感だ。

もちろん、味覚は文化によって違うのは理解している。でも、それならなぜ果物もあまりデザートに使わないのだろう?
疑問がたくさんあって、失礼に聞こえたら申し訳ないけれど、もし理由を知っている人がいたらぜひ教えてほしい。


翻訳元

海外の反応

・海外の反応
歴史的に、日本には砂糖があまりなかったから、果物や甘い米が主な甘味料として使われていた。
それらは精製された砂糖ほど甘くないから、「伝統的なお菓子」は自然と控えめな甘さになった。
その後、海外との貿易が増えるにつれて砂糖の輸入量も増え、ヨーロッパ菓子をもとにした新しいデザートには多くの砂糖が使われるようになった。
つまり、これは文化的な問題というよりも、当時の資源の制約が甘さを左右したということなんだよ。

・海外の反応
鎖国時代(およそ200年以上続いた閉鎖的な時期)は、日本の砂糖産業に二つの影響を与えた。
最初のころ、日本は出島のような特定の港を通じて管理された輸入に頼りつつ、国内でも砂糖の生産や精製を奨励していた。
これにより、砂糖の流通は限られていたが、国内産業の発展と、九州などでの独自の洋菓子の発展を促した。
そして19世紀に琉球(沖縄)が日本に併合されると、そこがサトウキビ栽培に適していることが分かった。
ちょっとオタク話になったけどね 🫡

・海外の反応
「文化的なことじゃない」という意見には賛同できない。
そもそも砂糖はアジアが起源で、中国が大量生産と貿易を始めたのはヨーロッパよりずっと前のこと。
現代の東アジアでも砂糖は十分に手に入るのに、「甘すぎない」がデザートに対する最高の褒め言葉のひとつであり続けている。
アジア系の人が西洋のデザートを避けがちなのは、甘すぎると感じるから。
これは東洋と西洋の食文化の違いのひとつだと思う。

・海外の反応
和菓子が発展した時代には、日本で砂糖はまだ簡単に手に入らなかった。
その理由のひとつは江戸時代の鎖国で、もうひとつは気候的にサトウキビが日本では育ちにくかったからだ。
東南アジアでは貿易風の影響で砂糖は主に西へ輸出されていた。
一方ヨーロッパが甘味を求め始めたころ、砂糖はカリブ海や南米で大量に生産され、三角貿易の重要な一角を担っていた。
だからこれは文化ではなく、当時の供給事情によるものだと言ったんだ。
後にヨーロッパ風のデザートが日本に取り入れられた時期には、砂糖の供給が安定していたから、日本人の味覚に合わせて調整されただけ。
また「アジア系は砂糖を使わない」とは限らない。
多くのアジア料理は砂糖や甘味料を上手に使っている。
だから「アジアの味覚」と一括りに言うのは難しい。

・海外の反応(投稿主)
「アジア系が砂糖を使わない」なんて言ってないよ。
言いたいのは、「甘すぎないデザート」を好むということ。
アジアでは砂糖を“隠し味”として使うことが多い。
たとえば日本のピザや肉料理のように、甘さを意外な場所に入れる。
西洋では違和感を持たれるけど、それこそ文化の違いの証拠だと思う。

・海外の反応
日本の外に出ると、東アジアの食べ物ってけっこう甘いよ。


・海外の反応
アジアの中でもかなり違いがある。
フィリピンは何にでも大量の砂糖を入れるので有名。
一方、韓国や中国北部(日本に地理的に近い地域)は甘さを控えめに好む傾向がある。

・海外の反応
韓国のデザートはけっこう甘いんだよね。

・海外の反応
>>韓国のデザートはけっこう甘いんだよね。
韓国料理全体が甘い。
外国人がまず驚くのはそこだ。

・海外の反応
日本ではフランス菓子を中心とした洋菓子が非常に人気だけど、日本独自のアレンジが加わっている。
つまり、日本人もその「ほどよい甘さ」に魅力を感じているということ。

・海外の反応
伝統的な和菓子について言えば、もともとお茶と一緒に食べる前提で作られていたからだよ。
お茶と甘味の組み合わせを体験すると、その繊細な味わいのバランスに感動すると思う。

・海外の反応
歴史的な背景もある。
主食が小麦ではなく米だったこと、焼き菓子文化が西洋化以前はほとんどなかったこと、そして砂糖が日本では非常に高価で、長い間ぜいたく品だったことなど。
ヨーロッパでは植民地と奴隷労働によって砂糖が大量生産され、早く普及したのに対し、日本ではそれが遅れた。


・海外の反応
自分は三世のアメリカ生まれの日系人だけど、「甘すぎない」は今でも最高の褒め言葉。
家庭で手作りのデザートをもらうと、「甘すぎなくていいね」と言うのが自然。
大人になるまで、それが変だと気づかなかった。
他のアジア文化にも共通してると思う。

・海外の反応
>>自分は三世のアメリカ生まれの日系人だけど、「甘すぎない」は今でも最高の褒め言葉。
ドイツでも同じことを褒め言葉として言われてるね😅

・海外の反応
フィリピンは例外だ。甘くないと美味しくないと感じる人が多い。
でもマンゴーフロートやハロハロみたいに素晴らしいデザートがある。

・海外の反応
自分はフィリピン人で日本在住だけど、日本の伝統的なお菓子は白砂糖を使っていて、
フィリピンや他の東南アジアでは黒糖やココナッツシュガー、マスコバド糖みたいな精製してない砂糖を使う。
そのせいで風味に深みやカラメルっぽさが出る。
だから日本の甘味は、砂糖の量が少なくても単調で“白い”甘さに感じる。

・海外の反応
フランスや西洋のデザートって、200年以上前は今ほど甘くなかったのかな?
東アジア全体で「甘さ控えめ」を好む傾向があるよね。
自分の考えでは、工業化が関係していると思う。
砂糖が安く大量に手に入るようになった国では、甘い味が「標準」になった。
逆に工業化が遅く、一気に進んだ国では、昔の味覚が残ったんじゃないかな。

・海外の反応
ちなみに、最近パン作りを習って知ったけど、
「伝統的なフランス菓子」と思われているものの多くは、精製粉やイーストのような工業製品があって初めて成立した、ここ数百年の新しいものらしい。


・海外の反応
甘すぎると、肝心の味が隠れてしまう。
だから砂糖を入れすぎるのは良くない。
果物はそのままでもデザートになるんだから、それで十分。

・海外の反応
確かに伝統的な和菓子は控えめだけど、「日本人は甘い味を好まない文化だ」と言うのはちょっと違うかも。
市販の飲み物やお菓子はコーラより甘いくらいだ。

・海外の反応
>>市販の飲み物やお菓子はコーラより甘いくらいだ。
ほんとそう。無糖の缶コーヒーを探すだけでも大変。
砂糖が嫌ならブラックを飲むしかない。

・海外の反応
果物に関して言えば、日本では昔「お菓子(おかし)」と「水物(みずもの)」という分類があった。
お菓子は主に午後のお茶と一緒に食べるもので、米やもち、豆から作られ、甘いものもあれば塩気のあるものもある。
水物は果物やゼリーのような軽くてさっぱりしたもので、食後やお茶の時間に出された。
格式の高い食事では、客が旅の途中なら食前に出すこともあった。
西洋菓子が入ってきたとき、それらはこのどちらかに分類された。
たとえばポルトガル伝来のカステラは「焼き菓子(やきがし)」としてお菓子に含まれ、ソルベは水物に分類された。
今ではその境界は曖昧だけど、老舗の料亭では今も「水物」としてデザートを出すことがある。

・海外の反応
日本人の妻も家族も、みんな甘すぎるものが苦手だ。
みんな健康志向で、味のバランスと繊細さを大事にしている。
自分が作るデザートも「砂糖を減らして」とよく頼まれる。
日本に長くいるうちに、自分の味覚も変わって、甘すぎるものはもう好きじゃなくなった。

・海外の反応
個人的な意見だけど、甘さを控えることで“繊細な味”が感じやすくなる。
昔、親戚が「アメリカのお菓子は甘すぎて、甘さしか感じない」と言っていた。
今ならその意味がわかる。
たとえば小豆の甘味は、控えめな甘さと独特の“こく”や“土っぽい風味”があるから、
栗やさつまいものような素材の味が引き立つ。


・海外の反応
日本人は健康志向なんじゃないかな。